2011年3月11日に発生した東日本大震災。
阪神・淡路大震災を経験した私たち(編者)は、いたたまれない思いであふれました。
いち早く街頭募金を行い、被災地と直接連携して救援物資を送り、職員派遣やボランティアバスの運行、東北地方の物産展の開催といった支援を継続しつつも、気になっていたことの一つが、この大阪府豊中市に避難してきた日被災者のことでした。
「孤立させてはいけない」との思いから、豊中市社会福祉協議会では、被災者へ生活情報を届け、救援物資を持参し、個別支援を続けてきました。
そのような中で被災者交流会を重ね、この度、豊中に来られた被災者の方々の忘れてはならない記録として被災体験を手記にまとめることにしました。
報道で語られなかった生活者の被災体験から、あの日何が起こったのか、真実と教訓を学び、防災意識を高めることが大きな犠牲に応えていく大切なことだと考えます。
●編 大阪府豊中市社会福祉協議会
●発行日 2011年11月01
●A5判/86ページ